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45歳からの起業

  • 起業のタイミング
  • 何をするかの決断
  • 成功確度を高めるために

起業のタイミング

 人は何をもって自身の老化を意識するのでしょうか。名前が思い出せないなどの記憶力の低下や、夜遅くまで頑張れなくなったなどの体力の衰えを認識することにより、自身の老化を意識する方が多いと思われます。ところが、ある精神科のドクターはこう述べています。「人間の老化は“知力”や“体力”より、まず“感情”から始まる。記憶力の衰えを気にする人は多いが、知能・知性は高齢になっても、さほど衰えないことが分っている。正常歩行能力なども思っている以上に維持される。それよりも問題なのが感情の老化だ」と、言っておられます。

 ところで「感情の老化」とは何でしょうか。逆に言うと「感情の若さ」とは何でしょうか。どうやら、感情の若さとは、モノゴトに対する好奇心や新しいことを始めるといった意欲、要するに“気力”を指すようです。

 私は、中小企業診断士・税理士として、よく起業の相談を受けます。その起業相談の中で多いもののひとつに「定年後、好きなことをして起業をしたい」というものがあります。この定年後起業、結論から言いますと「うまく行かない」場合が多いのです。なぜでしょうか。事業モデルが悪いとか資金が足りないといった理由ではありません。事業を遂行するための感情の若さ、感情の体力といった“気力”が落ちてくるからです。
 このように60代になってから起業したり、新たな趣味を見つけるのは、感情が老化していくので簡単ではないのです。だからこそ50代の前半に一念発起して、定年後の起業に備えることが大切です。一念発起といっても「会社を辞めろ」と言っているのではありません。起業の準備をおこなうのです。副業でも良いし、週末起業でも構いません。

 起業には必ずタイミングがあります。市場性というマクロ的な見地からだけでなく、家庭の事情や運転資金、あるいは退職の時期などのミクロ的な見地からも起業のタイミングを決断することが肝心です。とくに、家庭の事情は必ず考えて下さい。これを考えに入れていない場合、家族の応援がなくなり多大なストレスとなってきます。

 あなたはどうして起業を考えたのですか。きっかけは、特別である必要はないと思います。「そろそろ好きなコトをして過ごしたい」「定年後の収入が不安だ」「会社員はもういやだ」「独立した人の話を聞いたら、自分でもやれそうだと思った」「ビジネスのアイデアがひらめいた」など、そんな単純な理由でもいいと思います。ただ、大切なのは思いつきを“決意”に変えることです。この決意がしっかりしていれば、独立する勇気も、それを準備するパワーも、その後の日々への自信も、自然とわき上がってきます。反対に決意が弱いと、独立後、ピンチに遭遇したとき、いとも簡単にギブアップということになってしまいます。